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作り方をつくる。

2025.05.26NEW

 「  ピ タ ゴ ラ ス イ ッ チ  」


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ピタゴラ装置(NHK「ピタゴラスイッチ」より)

10分という短編でありながら、何気ない日常にあふれた仕組みや考え方を4~6歳児向けに

【端的に】・【分かりやすく】・【面白く】 伝えてくれる子ども向け教育番組。


子ども向けとは言いつつも、日常生活に触れた企画が多くあり大人でも十分楽しめるようになっています。

個人的な推しポイントは、出来上がった作品やモノといった"結果"を伝えるのではなく

モノを成り立たせるための構造や法則といった"過程"や"背景"にフォーカスしているのがとても興味深く

遠からず我々の設計活動にも似た考え方やヒントがあり、共感できる部分が多分にあります。

取り分け、代表作とも言える【ピタゴラ装置】は番組や作者の想いが体現された秀逸な企画だと思います。

どの家庭にもある文房具(定規や鉛筆、クリップetc)から日用品(トイレットペーパーの芯や紙コップetc)を

巧みに組み合わせて作ったコースに、ビー玉を走らせ、最後は ピタゴラスイッチの頭文字「 ピ 」 という

文字が現れると成功というただそれだけの装置。ただそれだけなのに、視聴者が見入ってしまうのは、

日常の何気ない知ってる品々が装置に組み込まれると見え方が変わり、こういう使い方や動きがあるのかと

改めて発見させてくれるからかもしれませんね。



我が家の子どもたちもこの番組の影響を多大に受け、簡単なピタゴラ装置を作ったり、

リサイクルゴミを集めてメカを作ったりしてモノづくりを楽しんでますが、

子どもたちの姿を見ていると、番組を通してカタチの作り方を学ぶのではなく、

考え方や見え方といったカタを学んでいるのかなと感じました。



そんなピタゴラファンには嬉しいニュースがあり、ピタゴラスイッチの生みの親である

佐藤雅彦さんの個展がこの夏開催されるというのです。

佐藤さんはピタゴラスイッチ以外にも、だんご3兄弟やポリンキー、バサールでござーる等々...

誰もが聞けばアーと思い浮かぶ数々の名作を生み出してきたクリエイターで、今回はその創作活動の

軌跡が辿れる大規模個展となるそうで、タイトルの「新しい×(作り方+分かり方)」からしても

佐藤さんらしさが表現されているように感じました。

ちなみに、開催場所の横浜美術館はしばらくリニューアル化のため休館してましたがようやく完了し

今回はその記念展という位置づけになるそうで、リニューアル化の改修デザインは建築家の乾久美子氏、

美術館自体は丹下健三氏が国内で初めて美術館を設計したということで建築自体も見応え十分だと思います。

またとない機会ですので、是非行って体験してみたいと思います!



設計スタッフ 児 玉

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